• 兵庫県尼崎市の白蟻防除会社

蟻害と被災程度の関連性

1995年1月17日早朝阪神淡路大震災が発生しました、震災の中心部にお住まいで被害にあわれた方々には改めてお悔やみを申し上げます。私自身は当時、京都の右京区に住んでおり、震災の揺れは経験しましたが、震源から距離がありましたので、直接家屋の被害などは受けませんでした。神戸は仕事上のつながりもあり、友人知人も多数住んでおりましたので、当時のことは今でも強く記憶に残っています。

地震による家屋被害と、シロアリ被害の関連性について調査された記録がありますのでご紹介させて頂きます。海青社「住まいとシロアリ」から引用させて頂きます。大阪市立大学の土井正先生の研究になります

図1

図1は、シロアリ被害や腐朽が認められない住宅の被害状況です。(神戸市東灘区)住宅の用途等にかかわりなく、被災レベルはほぼ均等です。

図2

図2は同く神戸市東灘区で被災した家屋の被害状況ですが、シロアリ被害や腐朽が認められた住宅です。図1と図2を比較すると、シロアリ被害や腐朽がある家屋の全壊率が著しく高くなっています。

図3

図3は、対象地域を変えて、淡路島北淡町の家屋を調査されたもので、同様にシロアリ被害や腐朽が認められる住宅の被害状況が高いです。

図4

図4は、白蟻被害の発生率でも引用させて頂いた奈良女子大学の疋田洋子先生が、芦屋市の住宅を調査された結果ですが、地震の被災度とシロアリ被害の関連性が如実に見てとれます。

平常は目に見えない部分を食害するシロアリ被害は、いざ地震などが起こった際におもてに出てくるということですね。