• 兵庫県尼崎市の白蟻防除会社

誰でもできる白蟻チェック

トップの画像の真ん中に、ちょっとわかりずらいのですが蟻道があります。

外壁のサイディングの下、水切りの真下まで地面からつながっている砂のトンネルが蟻道と呼ばれる白蟻の通り道です。水切りの内部には基礎パッキンがあり基礎パッキンの真上に土台という構造木材があります。

土台 基礎 基礎パッキン 建築中画像

実はお恥ずかしい話ですが、白蟻のプロを自称している私自身も、調査の最後までこの蟻道に気づけませんでした。

室内の内壁の壁に穴が開いて、どうも白蟻被害にあっているらしいということで調査にうかがったのですが、床下からいくら調査しても白蟻の進入ルートがわかりませんでした。

床下調査が終わって、屋内の壁内を調査して明らかに白蟻の被害であると断定できたのですが、床下の土壌から進入したという思い込みがありましたので、灯台下暗しといいますか、基本中の基本を忘れていたという恥ずかしいお話です。

わざわざ床下に入って調査しなくても、屋外から基礎を目視したら進入ルートがあったのです。

このように、屋外から基礎を目視できる住宅は多いです。ですので、皆さんの大切なマイホームですから、時々で良いので、外周の基礎ぐるりをじっくり観察してみて下さい。地面から基礎パッキンまでこのような土のトンネルが通っていたら、建物の中に白蟻が進入しているサインになります。

基本中の基本の考え方として、白蟻の生態は、群飛行動により巣を飛び立った羽根アリが、何かを目的物とするのではなく、適当に地面に着地し、運よく生き残った個体が更に運よく生き延びられたとして、その土中に巣を作り、組織を作りそこから餌となる木材を探して活動を始めるということです。その土というのが被害住宅の外構の土ということになります。

道路はアスファルトで舗装され、あらゆる構造物がコンクリートで固められている現代においては、営巣した付近に餌となる豊富な木材が適当な温度と湿度を保って存在するのは、もはや家屋しかないのかもしれません。

白蟻の生態や行動パターンを念頭に考えたら、家屋の下にもとからシロアリが生息していたパターン以外には、このように基礎コンクリートに蟻道を作って進入するパターンが一般的なのかもしれません。

余談

このように、屋外の外壁にも蟻道を作って進入する白蟻です。もちろん屋外ですので風は吹きっさらしで換気は最高、太陽の直射日光もありますので紫外線も最高ですので、床下換気扇やら乾燥剤やら防湿シートなどがいかに意味が無いものなのか、ちょっと考えたらわかりますよね(笑)→床下換気扇、調湿剤(乾燥剤)は無意味