しろありに関する迷信、都市伝説、常識として一番多く使われていると思われる
湿気、湿度、水分を白蟻が好んでそこに寄ってきているというデマ、嘘
シロアリ防除を専門として、数多くの難現場、ひどい被害の現場を数多く処理してきた業者から言わせれば、迷信、都市伝説としか言いようがなく。
仮にもしろあり職人を名乗る人間が、そのような妄言を口に出すのは業界の恥としか言いようがありませんが、無料調査や無料診断をかたる業者が、まるで先生のような口ぶりで
「あ〜床下の湿度が高いですね〜、シロアリ危ないですよ〜」
「換気が悪いのが原因です、床下換気扇と撹拌機設置しましょう」
とかほざいているのではないでしょうか
私の家の近所のありふれた公園のベンチです
屋根も無く、野ざらしですので、換気というより野外
もちろん直射日光にさんさんとさらされますし
基礎に囲まれた床下に比べたら、乾燥、風通し抜群です
私の地域では、毎月地域の掃除がありますので、必ずそのベンチの周辺は掃除をしています
少なくとも5年以上は継続してそのベンチを見るともなく見ていますが、春すぎから暖かい季節になるとちょっとベンチの木をあげてみると、たくさんの白蟻たちが元気に枕木を食べています
お客様に対して、湿度や湿気を理由にしろありの薬剤散布や、わけのわからない換気扇などを販売される方は、実際にシロアリの被害現場を詳しく見たことがあるのでしょうか?
例えば、床下を離れて、壁の中や2階3階まで被害にあった物件を処理されたことがあるのでしょうか?
もはや、床下とは関係無い世界で家屋全体の被害にあっているような物件はどのように説明されるのでしょうか?
ランダムという意味は、まさに四方八方手当たり次第に探索しており、知覚に基づく判断ではなく本能に従い、行動しています。
空中蟻道というのは、被害物件をしっかりと調査したり処理したりしている業者からすれば決して珍しいものではなく、頻繁に目にするものです。
ただし、空中蟻道を見たときに白蟻の習性をよく考えてなぜなにもない空中にわざわざ蟻道を建築したのか、そこに至るプロセスを考えないと意味がありません。
このような例に関して言えば、廃材をひっくり返す前にこの状況があらかた想定できていなければなりません。
廃材だから簡単に安易にくるっとひっくり返すことができますが、私ども業者のレベルで、たとえ被害物件であるとはいえ、安易に施工時に破壊することはできないからです。
食害を受けた部分の裏側を透視するように、なるべく非破壊で処理することが求められるのです。
かつて、もう30年以上の建築にはなりますが、在来工法と言われる、お風呂やトイレは建築後に調査に入ることすらできない、基礎が完全に仕切られた建築工法で密閉され、なおかつ水漏れや漏水が多発するような物件に関しては、まず、そもそもが、入ることも見ることもできない状況で、被害がどんどん進行し、リフォーム時などに開けてみて初めて被害の甚大さに気づき処理を依頼される場合などがありました、それが、水回りは被害発生が多いなどと言われる所以ですが、そのような物件というのは水分が定期的に供給された為に被害の進行スピードが早かっただけで、当然ながら家屋全般に被害は及んでいます。
そのような家屋を、ここまで言える職人がきちんと対処していればいいですが。
リフォームで開けたときに木部だけササッと薬を撒いて(5年以内に揮発する薬)
できましたと言って帰っていることを想像すると
ちょっと怖いです