• 兵庫県尼崎市の白蟻防除会社

ソロキャンプできないシロアリ

芸人さんでも、キャンプ芸人やバーベキュー芸人など、アウトドア系の活動が人気になり、TV番組やネット動画などでも様々に取り上げられています。

その中でも、最近ソロキャンプという言葉をよく耳にするようになり、家族をお持ちの方なども、家族や友人とキャンプをするのではなく、単独でテントを張ってキャンプをするのが流行っています。

レジャーとしてのキャンプと少し趣が異なり、アウトドア素人の私でも、なんとなくかっこいいなと憧れをもってしまいます。

乾燥や紫外線、感染症などに弱いシロアリは、お互いの皮膚全体をケアしあう「グルーミング行動」をとります。自分自身でケアすることができないので最低でも1対1のペアが必要となり。

集団を離れて1頭になったときは、なんらかの感染症により死ぬことを意味します。

新しい巣を作る為に羽アリが集団で飛び立つ行動を「群飛(ぐんぴ)」と呼びますが、ここでは一般にわかりやすく結婚飛行と呼ばせて頂きます。

よく、害虫駆除のサイトなどで、「白蟻の羽アリを見かけたら危険です」とか、一般の方がご自宅付近でシロアリの羽アリを見つけて不安になって電話をされたりしますが、羽アリを少々みかけたところでほとんど危険はありません。

結婚飛行をした羽アリたちが、巣を作って繁殖に成功する確率は数万分の1といわれています。仮に数百頭みかけたとしても、その羽蟻達が住宅に被害を及ぼすまで生き延びる可能性は極めて低いです。

ただ、普通に生活しておられる方がしろありの実物をご覧になれるのは、結婚飛行の際にシロアリが羽アリになって外に出てきた時くらいしかありませんので、様々な業者がここぞとばかりに不安を煽って商売をしようとしているのかもしれません。

また、「群飛をするのは、もう食べる木材が少なくなり巣が一杯になって狭くなったからですよ」などと説明している業者もおりますが、それほどの被害でなくとも飛ぶこともありますし、本当にそこまで喰われているのであれば、その家はすでに崩壊しています。

羽アリが飛ぶ行動というのは、別に巣が狭くなってきゅうくつになったからとか、そんな話ではなくシロアリはホルモン情報で行動していますので、結婚飛行をする判断というのはホルモンに基づき行われています。その原因はまだ解明されていないというのが現状の正確な情報です。

文献も読まず、自分たちに都合の良い作り話をする業者というのは本当に多いです。

そもそも、集団を離れて、安全な巣を離れて飛び立つという行動は、論理的に考えても、しろあり達にとって極めて危険な行動であり、結果的に数万分の1という非常に低い成功率になっています。

イエシロアリの場合は、土の中を100メートルくらい平気で移動しますので、99.9%以上、ほとんどの移動は土の中です。

もし、世間一般の業者が言うように、もう木材を食べ尽くして巣を広げられなくなったのなら、土中を移動して新たな領地を広げるほうが合理的なのです。

アース製薬のゴキブリコンバットのCMだったと思いますが「巣に持ち帰って効く」というフレーズは皆様の頭にも残っているかもしれません。

ゴキブリはしろありの祖先ですので、行動パターンも似ています。

ゴキブリの場合は、ヒドラメチルノンやフィプロニルなどの遅効性の薬剤を巣に持ち帰ってそこで死にますが、その際に仲間のフンや死骸を食べる生態がありますので、そこで効きます。

シロアリは仲間の死骸はきちんと埋葬します。

祖先が同じでも違うものです。

ただやみくもに、利権団体の認定した薬剤を思考停止してバラ撒くのではなく、しろありの生態を熟知し、シロアリの身体に薬剤が付着し巣に戻る動きをイメージして施工できれば、環境への負荷も少なくなりますし、何より、必要以上の薬剤をばら撒かないのでその家で生活される方も安全です。

状況によって、ホウ酸なども天然鉱物でも十分被害を防ぐことができる、イメージがしっかりできればハイブリッドな施工も可能になると私は考えます。

以下は余談になりますが

暖かく、家族が居て、満たされた我が家から、わざわざ道具を準備して、奥様に了解を得つつ行くソロキャンプ。

例えば、ソロキャンプとまでは行かないまでも、明らかに暇な休日に、家族を置いて自分だけ街に出かけて好きなことをすると想像してみてください。

その間、奥様はいつもと変わらぬ日常、いやむしろ子供たちも休みなので家事は増える、でも旦那は好きなことを一人でしている。

でも、そんな勝手な行動を許して下さる奥様との信頼関係。

そのへんはどうなのかな?と、ふと思ってしまったので、最後の問題提起にしておきました。

私の場合は、ソロキャンプなんだか楽しそうだな、いいなと思いつつ、まだ出来る状況にはありません。