わたくしごとで恐縮ですが、嫁様が椎間板の手術を受けまして、その際に検査で撮ったCTスキャンに白い影があり、念の為に胃カメラを飲んで検査しましょうということになりました。
更に、先生のお話によると、血液検査だけでも「ガンかガンでないか」はだいたいわかるとのお話でした。ほぼほぼ大丈夫とは思われる状況でも、実際にカメラを入れて組織も取って2重3重のチェックをして頂き、絶対的な安心感がありました。
現代の最新医療と比較するのは、おこがましいですが、白蟻駆除の職人の場合は、一般の方であれば絶対に見落とすであろうほんのわずかな異常を見逃さないことと、経験と勘が非常に重要になってきます。
一般に普通の方がシロアリ被害に気づかれるのは、羽アリが大量発生した場合などですが、羽アリが出るほどの状態になると、ほとんど手遅れのケースが多いです。
羽アリや、床上の損傷などが無くても、1階フルリフォームの現場などに行くと、めくらないと見えない部分に深刻なシロアリ被害があることも珍しくありません。
床下は家屋の中でも、木部の目視がしやすく、調査の基本になります。
調査時点でしろあり被害が無かったとしても、漏水や雨漏りも床下を見ることでかなり解明できますので、長い目で見た場合の家屋の健康診断という意味でかなり重要です。
「しろあり調査無料」をうたう業者は多いです。
理由としては、無料だから気軽にやってみようということで、お客様の家に上がり込むことができ、その場で様々な営業活動を行うことができるからです。
それらは、点検商法と呼ばれ、現在では訪問販売法で制限されるようになりました。
過去には無料診断を口実に家に上がり込み、契約が取れるまで帰らないことで問題になり行政指導を受けた会社もあります(今でも営業を行っています)
また、工事単価を上げる為に床下換気扇や撹拌機、調湿材(シリカゲルなど)乾燥剤(炭など)様々なオプションを販売したりしています。
換気扇や撹拌機、調湿材、乾燥剤は、シロアリ被害を軽減させる効果は一切ありませんので、私も当ブログや各種SNS等で繰り返し注意を呼びかけておりますが、一向に減る気配はありません。
それらの影響により、しろあり工事は高価だ、営業がしつこいというイメージが世間に持たれ
悪質なイメージがついてしまっているのは本当に残念です。
しっかりと本格的な調査を行うのは非常に骨が折れる作業で、薬剤施工するより職人の負担は大きいです。
本来はそれくらい大変な作業であるのに、無料調査、無料診断、を行う業者が99%であるのは皆様どう思われますでしょうか?