• 兵庫県尼崎市の白蟻防除会社

イエシロアリによる垂直被害

結論

・少しの水分があればイエシロアリは垂直にどこまでも登っていく。

・壁体内部は断熱材が入っていて薬剤を吸う為処理が難しい。

・壁体内への穿孔注入は、蟻土も流れる為、壁紙もやり直さなくてはならない。

吹き抜けの玄関は開放感があってとてもお洒落です。今回はそんなお洒落な吹き抜け玄関の壁面全体が床下からのシロアリ被害にあってしまい、2階にあたる部分に足場を組んで石膏ボードの解体・断熱材の撤去・薬剤散布・穿孔注入などの処理を行わせて頂きました。

↓足場を組んでの作業風景

上の動画のサムネイルの手の突き当りに通し柱がありますが、横の窓枠下に蟻土の塊が見えてそこが分巣になります。地上からおよそ3m付近になり、天井付近の外壁クラック(付近のトユが破損)から漏水し定期的に水分が供給されていたと思われます。分巣から真横に窓枠や壁体内を食害し被害が壁面全体に広がりました。

↓分巣に生息する個体

↓床下の被害状況

上記動画の中でも、大引を打診しておりますが、蟻道はたくさんあるものの、内部が侵食されている打音が無く蟻道があるばかりで、床下の被害状況はそれほど深刻ではありませんでした。築年数が古く建設当時の状況が全くわからないのですが、新築時に床下は防蟻処理を行ったものの、床上の防蟻処理が甘く被害が上に向かって拡大した可能性があります。

玄関壁面全体のかなり広範囲に被害が広がっておりましたので、駆除を行う為には足場を組んだり、複数個所の解体開口措置が必要になるということをご説明させて頂き、徹底した駆除を行う為にはということで施主様にもご理解・ご協力頂けましたので納得のいく駆除作業を行うことができました。