安すぎる価格のカラクリ

防蟻工事を会社としてやっている立場からお話しますと。原価の内訳としては

1. 使用する薬剤費
2. 移動交通費
3. 会社を維持する為に必要な経費÷仕事の数
4. 利益

３につきましては、おおまかに言うと事務所の家賃・車両の減価償却費・人件費・保険や税金・宣伝広告費、、、、などです。特に大きな割合を占めるのは人件費です。

様々な会社がある中でも、使っている車や薬や道具はほとんど同じですので、他社に比べて異常なくらい価格を下げようと考えると、調整できる部分は「薬剤費」「人件費」に絞られてきます。

その実態は、薬剤費が少ない＝薬をケチってあまり撒かない、または規定よりかなり薄めて使う。人件費が少ない＝社員が異常に安い給与で働いている、または異常に少ない社員が異常に多くの作業をしている。薬剤費も人件費も少ない会社もあるかもしれません。。。こわい。

今はネット社会で、価格だけ安い会社は検索すればいくらでも出てきますが、後ろめたい仕事内容で、少人数でしんどい仕事をしても給料もあまりもらえないのであれば少なくとも私はその会社では働きたくないです。

モチベーションも上がらないので、お客様に丁寧な施工ができるとも考えずらいので、やはり「安かろう、悪かろう」であまりおすすめはしません。

働く人間にとっても、薬剤に関しても適正な価格帯、バランスのとれた経営というものがあります。