• 兵庫県尼崎市の白蟻防除会社

基礎断熱工法とシロアリ被害

上の写真は床下から見たユニットバス下面です

調査時に何を見ているかというと、基本的には木部を観察しています

食害を受けている箇所は、変色・破損・穴が開いている・土が詰まっているなど様々な変化をしています。ただ、白蟻の被害は木部の内部を加害している場合が多く、経験の少ない職人だと見落としてしまう場合も多々あります。

周囲の全体的な雰囲気というか、微妙な変化から被害を発見する場合が多いです。

こちらは、基礎断熱工法のユニットバスの床下ですが、木部がほとんど見えません、、、、。基礎断熱工法のやり方は建築会社によって様々で、このように断熱フォーム(黄色いやつです)を吹き付けている場合や、スタイロという発泡板で覆っている場合。中には浴室の床下を発砲材で充満させている場合もあります(当然中は目視できません、というか進入することすらできない、、、、。)

定期点検で床下調査をされる機会があると思いますが、断熱工法を取り入れられている住宅の場合、目視により木部の異常を発見することはほぼ不可能です。

調査員の報告で、「浴室は木部が目視できなかった。」「浴室に進入できなかった」というのはそういうことです。

逆に断熱工法なのに目視できなかった部分を伝えなかったり、目視できなかった事自体を報告しない調査員は素人か嘘つきということになります。

見ることができなかったものを、問題が無かったと言うことは無責任だからです。お客様は全部見てもらったと思い込み、調査できていない部分があるにもかかわらず不十分な報告で安心してしまうからです。

また、調査だけではなく、薬剤施工の際にも見えない部分に薬剤を散布するのは非常に困難なので「床下から薬剤散布ができませんでした、つきましては外壁に穿孔して薬剤注入をさせてほしい」あるいは、「浴室の天井点検口から壁面に向かって土台に届くように薬剤散布させてほしい」と報告するべきで、そこをおろそかにしている作業者はいいかげんと言わざるを得ません。

写真はスタイロを剥がした部分の木部が食害を受けています。

これはスタイロが貼ってある状態では絶対に見えません。

防蟻の観点から言うと断熱工法はたいへん危険です。