• 兵庫県尼崎市の白蟻防除会社

床下換気扇、調湿剤(乾燥剤)は無意味

「床下の湿度が高いとシロアリの被害にあいやすいですよ~」と業者に言われ調湿剤として炭やシリカゲルなどの乾燥剤を床下に敷き詰めているお客様がいらっしゃいます。

中には、巨大な撹拌機(床下の空気を循環?するらしい??)とセットで、床下の換気口に換気扇を設置されている方もおられます。

それぞれ、機械や乾燥剤の価格と設置費用を別途お支払いされたとのこと、驚くほど高価なのでびっくりします。

そして、これは笑い話ですが、換気扇のモーター音が夜中にうるさいので止めて今は使っていないという方が大半です。

それらの機材を購入することの問題点は、一般に市販されている機械ではないので、適正価格なのかどうか相場を知ることが難しいことと、機械本体の価格よりも設置する工賃という名目で多額の費用が上乗せされていることです。

はっきり言いますが「無意味」です。

蟻道の話などでお伝えしましたが、白蟻は自分自身で自分を守る家や道を作りその中を移動しますので、乾燥剤や換気扇があろうがなかろうがお構い無しです。

また、白蟻の生活は土が基本というお話もしましたが、乾燥剤や換気扇が乾かすのは土の表面にすぎません。もし内部まで乾燥できる強力な換気扇だとしても、深く掘り進んで水分のあるところまで自分達で取りに行きます。

白蟻対策には全く無意味と言える代物ですが、もし意味があるとしたら、湿気による木部の腐食やカビ対策にはなるかもしれません、ただそれも、普通に換気口を整え換気を良くすれば済みますので、乾燥剤やら換気扇は過剰かと思われます。

白蟻防除の薬で木部の腐食やカビを予防するものもありますのでそちらをおすすめします。→ハチクサン

余談ですが、床下からの湿気を防ぐと言われ「防湿シート」なるものを床下に敷き詰めておられるお客様がおられましたが、こちらは完全に意味不明というか、土壌面の湿気をシートで密封するような状態になるので、ごはんにラップをしてパリパリにならないようにするのと同じで、シートの下の湿度を保つ状態になるので良くないことは誰でもわかりますよね!

ちなみに、防湿シートの状態を観察すると結露して内部でカビが発生している現場がほとんどです。

知識の無い業者に何でも言われるままお金を払うのは、ほんとに良くないです。