防蟻薬剤の安全性

物質の急性毒性（摂取したらすぐに死亡する毒性）をあらわす基準にLD５０（半数致死量）という試験データがあります。
引用元　ウィキペディア

食塩（Nacl）のLD５０は３０００ｍｇです。LD５０が３０００ｍｇということは、体重５０ｋｇの人であれば１５０グラムの食塩を一気に摂取すると５０％の人が亡くなるということになります。
引用元　日本医薬品添加剤協会

キシラモンMCの安全データシート（SDS＝法令で定められた書類)によるとキシラモンMC原液のLD50は２０００ｍｇです。水道水で50倍希釈して使用しますので１００００ｍｇ＝１０ｇですので体重５０ｋｇの人であれば５００ｇですので、食塩の3倍以上安全だと言うことができます。
引用元　大阪ガスケミカル

また、アレルギーについてもよく聞かれるのですが、同じく安全データシートを確認すると、皮膚感作性については「無し」というデータが出ています。つまりアレルギー反応は認められないということです。

ちょっと、いきなりLD５０がなんちゃらと言われても、聞きなれない言葉だしなんだか信用できない感じがするかもしれませんよね。実は一番わかりやすい例は私たち防蟻施工の作業者です。僕らは一応マスクをして作業しますが、使っているマスクは防塵マスクという種類のマスクで、建築現場の木くずや床下のほこりなどを吸い込む事を防止する為につけているだけで、実際は散布している薬剤を一番ダイレクトに吸っています。防塵マスクのフィルターでは薬剤の霧を濾過することはできません。何年間も毎日毎日様々な床下で薬剤散布をして、日本中の誰よりもフレッシュな薬剤を吸い込んでいますが、何の影響も無く毎日元気に仕事をしています。だからこそ、自信を持って人体に影響は無いと言い切れるわけです。

自分が毎日吸い込む薬剤ですから、お客様にとっても絶対安全なものでないと怖くて使えないというのが正直なところです。