お客様の勘違いでよくあるのが
「うちはベタ基礎(床下に土壌が無く全面コンクリート)だから白蟻は大丈夫」
「RC(鉄筋コンクリート)だから、薬まかなくていいんだよね?」
という間違いです。
写真は、鉄筋コンクリートのマンションでの被害ですが、いわゆる土間コン(ドマコン)という作りで、床下の空間は無く、代わりに基礎全面がコンクリートで埋められていて、その上に建物が建っています。
写真の白い塗装した部分が窓枠で、指で押すとパリッと割れて中が空洞化していました。床は木のフローリングのように見えますが、ビニールのクッションフロアがコンクリートの上に貼ってあり、その上に畳が敷いてありました。
窓枠はたてにも食われており、ボロボロになっていました。
食われてボロボロになった畳を撤去すると、裏面と周囲にびっしりと蟻土がついており、幅木の部分に蟻道が走っていた形が残っています。
ふすまのレールの下も全て食い荒らされていました。
コンクリートの基礎の上に鉄筋コンクリートで建てた建物であっても、その構造体が乗っているのはやはり土の上なのです。
マンションの場合は、近年内部の気密性も高まっております。結露水なども見えないところに溜まりやすく、室温も安定しておりますので、一旦内部に侵入してしまえば、むしろ白蟻にとっては繁殖しやすい環境になっているとも言えます。
窓枠の空洞の中にイエシロアリがたくさん生息していました。